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お部屋探しで一番重要な「お金」についてよく知っておきましょう。

1.1　お部屋探しの「お金」のいろいろ
お部屋探しに関わる「お金」には大きく「最初にかかる費用（初期費用）」と「毎月かかる費用（月額支払）」に大別されます。
まず「最初にかかる費用（初期費用）」についてですが、お部屋を借りるための敷金・礼金・仲介手数料・保険・保証料などと、引越し代・設備の移設にかかる費用・不用品の処分にかかる費用などがあります。事前の準備段階で、何にいくら程度かかるかを調べておきましょう。
 

1.2　お部屋を借りるための費用（初期費用）について
お部屋探しをしていると、いろいろな「お金」にまつわる言葉がでてきます。しかし、聞いたことはあるけど、よくわからない言葉ばかり。詳しくはライブラリにて説明していますので、そちらを参照ください。
ライブラリ参照用：敷金・保証金・礼金・権利金・仲介手数料・保険・保証料・更新料・その他初期費用
 

1.3　家賃（月額支払）の目安
毎月の支払いの目安は、一般的に月給の3分の1と言われることが多いですが、イエカリ！では月給の25％～30％を目安にすることをオススメしています。毎月支払うものなので、少しでも安いほうがいいという理由ではなく、①次のお引越しや生活の変化に備えた貯蓄のために。②お部屋探しの段階で不明確なライフライン（電気・ガス・水道など）にかかる費用を補うためです。
また、お部屋を借りると毎月かかるのは、家賃だけではなく、家賃・共益費・管理費・駐車場代・町内会費・その他月額費用と色々と項目がありますので、「家賃＝毎月支払」ではなく、「月額支払」を意識してお部屋探しをすることをオススメします。

引越が終わると、変えることができない立地も重要な条件の一つ。
立地選びの考え方の参考にしてください。

2.1　立地選びのコツ
立地選びは引越理由や生活スタイルで大きく変わります。考え方の一つは「近さ」を優先するパターン。駅に近い・勤務先に近い・学校に近い・スーパーマーケットに近いなどなど。次に「生活のしやすさ」を優先するパターン。勤務先に行きやすい・趣味の施設が近い・街灯があるなどなど。自分がどちらのパターンを重視するかをよく考え、立地条件を考えましょう。
また、遠方へのお引越しの場合は、インターネットで下調べをしておき、実際に不動産業者に問い合わせるときに、地域に詳しい人の話を聞くことをオススメします。
 

2.2　今の生活で便利なところ不便なところ
今の生活している住居がある立地で、便利なところと不便なところを挙げていくと、引越したい立地が浮かび上がることもあります。「コンビニが近いけど意外と行かないな」「勤務先に近すぎて気持ちの切り替えができない」「駅に近いけど電車に乗らない」などなど、今住んでる立地も引越の参考にしましょう。

希望に合うお部屋が見つかっても、時期が合わなければ引越できません。引越時期と手続きにかかる日程などを加味したお部屋探しをしましょう。

3.1　即入居可物件と退去予定（空き予定）
インターネットや不動産業者でお部屋探しをすると、必ず「即入居可」や「○○月中旬入居可」「○○月○○日空き予定」など、いつお部屋に入居できるか、いつお部屋が空くかがお部屋によって変わります。例えば3月中にお引越しをしなければいけない場合は、「3月末空き予定」などのお部屋は対象外となります。入居時期をある程度確定しておくことは、お部屋探しにとても重要になります。
また、「いつでもいい」や「いい部屋があったら」という入居時期が曖昧な方を嫌がる不動産業者もありますので、注意しましょう。
 

3.2　手続きにかかる日程について
後に詳しく記述がありますが、申込・契約手続きは不動産業者によって多少の差があります。多くは一週間から一ヶ月の間で全ての手続が完了できますので、これを考慮に入れたお部屋探しをしましょう。
ただし、不動産業者や管理会社によっては、契約を急がせる業者もあります。あまりにもゴリ押ししてくる業者や、理由なく契約を急がせる業者には注意が必要です。
 

広さや間取りはお部屋探しをする上で、考えておかなければいけない要素の一つです。自分の生活に合った広さ・間取りを考えましょう。

4.1　間取りのあれこれ
まずは間取りの表記を知っておきましょう。お部屋探しをしていると「R」「K」「DK」「LDK」など、色々な表記を見かけますが、これはキッチンのある部屋の広さを表しています。法的な制限はないので、表記方法は不動産業者ごとに異なりますが、大まかには以下の通りです。
「R（ルーム）」：居室とキッチンスペースが別れていない。もしくはキッチンスペースがないお部屋
「K（キッチン）」：居室とキッチンスペースが別れており、キッチンスペースが～4.5帖未満のお部屋
「DK（ダイニングキッチン）」：居室とキッチンスペースが別れており、キッチンスペースが4.5帖～8帖程度のお部屋
「LDK（リビングダイニングキッチン）」：居室とキッチンスペースが別れており、キッチンスペースが8帖以上のお部屋

また、間取り図には略称表記をしていることが多いので、何が何のスペースか知っておくと更にイメージが湧きやすくなります。
「SLDK」：「LDK」や「DK」の前に「S」がつくお部屋は「S（サービスルーム）」の略で、サービスルームとは「納戸」のことです。「LDK+SL」と表記される場合もあります。
「PS（パイプススペース）」：水回りの給排管などを収納しているスペースです。室内にあることが多いですが、スペースとして利用はできません。
「MB（メーターボックス）」：電気・ガス・水道などのメーターを設置しているスペースです。これもスペースとしての利用はできません。
「WIC（ウォークインクローゼット）」：その名の通り、中に入れることができる収納スペースです。納戸と同義とされることもあります。
「SIC（シューズインクローゼット）」：こちらも中に入れる玄関収納です。
「ロフト」：居室や収納の上部の空間を利用した中二階風のスペースです。

4.2　「広さ」＝「間取り」ではない
多くの方が勘違いしているのが、「広さ」と「間取り」の関係性です。「広い部屋」と「広い間取り」は似て非なるものなので、違いをしっかり確認しておきましょう。
「広さ」とは、業界用語で「専有面積」として表記されています。読んで字のごとく、自分のお部屋として専有できる面積ということになります。なので、例えば「1LDK（50㎡）」と「2LDK（45㎡）」のお部屋を比べると、間取りの広さは「2LDK」、お部屋の広さは「50㎡」となりますので、広さを優先するか、間取りを優先するかで、お部屋探しは大きく変わってきます。

4.3　広ければいいというものではない
「間取り」と「広さ」について、十分に理解した上で、お引越し理由と生活スタイルを考慮したお部屋探しをしましょう。予算内だからと言って、広い部屋、広い間取りを選ぶのはオススメしません。
例えば、初めての一人暮らしで2LDKや3DKのお部屋は広すぎますし、5人家族で1LDKのお部屋は狭すぎるかと思います。もちろん好みはありますが、快適な広さを考えましょう。

 

予算・場所・時期・広さと希望条件を色々と考えてきましたが、趣味やライフワークなども生活を豊かにするために、とても重要な要素となります。

5.1　こだわり条件は直接聞こう
趣味やライフワークを可能にするには、前述の条件も重要ですが、建物構造や契約条件なども関わってきます。例えば楽器が趣味の方は、楽器の種類によって良い悪いが変わってきます。楽器可のお部屋であれば、不動産業者に問い合わせることで、ほぼ解決することができますが、楽器不可のお部屋でも演奏可能な楽器もあります。
内職やSOHOなどのライフワークがあるかたは、それが可能かを問い合わせましょう。
 

5.2　黙ってやると契約解除されることも
こだわり条件は専用の契約を結ぶことが多いので、必ず事前に可能かどうかの確認と、その旨の内容がある契約をしましょう。もし、黙って契約すると「契約違反」や「善管義務違反」などに問われ、「契約解除」されることもあります。この場合、過失を認められると、膨大な損害賠償を請求されることもありますので、注意しましょう。